休職していた頃の僕は、毎日のように考えていました。
- 「この先どうなるんだろう」
- 「また前みたいに働けるようになるんだろうか」
- 「そもそも、自分は何を大切にして生きたいんだろう」
仕事から離れて時間はあるはずなのに、心はまったく休まりませんでした。
将来が不安で、やりたいことも分からない。
そんな時に出会ったのが、「価値観ランキング」を作るワークでした。
先日、休職中に作ったその紙を久しぶりに見つけました。
そして、ふと思いました。
「今の自分なら、どんな順位になるだろう?」
実際にやってみると、予想外の発見がありました。
価値観は変わっていませんでした。
でも、優先順位は大きく変わっていたんです。
休職中、自分にとって「大切なもの」を探していた
休職中の僕は、自分を見失っていました。
- これからどんなふうに働いたらいいのか。
- 何を目指して生きていけばいいのか。
- 何が正解なのか。
答えを探して、本を読んだり、YouTubeを見たりしていました。
そんな中で出会ったのが、八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』でした。
この本では、「やりたいこと」を見つけるために、自分の価値観を明確にすることの大切さが紹介されています。
僕はこの本に載っていた価値観リストに加えて、メンタリストDaiGoさんが紹介していた『INSIGHT』という本の価値観リストも参考にしました。
そして、自分なりに価値観を整理してランキングを作ってみることにしました。
僕が実際にやった価値観ランキングの作り方
やり方はシンプルです。
①価値観を書き出す
まずは本や資料を参考にしながら、自分が大切だと思う価値観をできるだけたくさん書き出しました。
例えば、
- 健康
- 家族
- 成長
- 冒険
- 知識
- 貢献
- 親密
- 誠実
などです。
②似ているものを整理する
重複するものや意味が近いものをまとめます。
③二択で比較する
「健康と達成ならどちらが大事か」
「家族と成長ならどちらが大事か」
というように何度も比較します。
④最終的な順位を決める
納得いくまで並べ替えて完成です。
シンプルですが、自分の価値観が驚くほど見えてきます。
休職中の僕が選んだ価値観ランキング
実際に完成したランキングがこちらです。

上位は次のような結果でした。
- 健康
- 自己認識
- 余暇
- シンプル
- 家族
今見ると、当時の自分の状態がよく表れています。
当時の僕は「人生を立て直したかった」
このランキングを見て最初に思ったのは、
「人生を前に進めたかったのではなく、まず立て直したかったんだな」
ということでした。
健康が1位だったのは当然です。
心も体も疲れ切っていた自分にとって、健康は何より大切でした。
そして2位は自己認識。
当時は、自分を理解したくて仕方ありませんでした。
なぜ苦しくなったのか。
なぜ不安になるのか。
なぜ頑張りすぎるのか。
自分を知ることが、回復への第一歩だと思ってました。
余暇やシンプルな暮らしが上位だったのも同じ理由です。
当時の僕は、「頑張り方」ではなく「休み方」を知りたいと思っていました。
3年後、もう一度価値観ランキングを作ってみた
そして先日、同じワークをやってみました。
結果はこちらです。

順位はこうなりました。
- 健康
- 家族
- 成長
- 余暇
- 冒険
- 知識
- シンプル
- 自己認識
- 達成
- 貢献
- 親密
- 誠実
比較すると、このようになります。
| 順位 | 休職中 | 現在 |
|---|---|---|
| 1 | 健康 | 健康 |
| 2 | 自己認識 | 家族 |
| 3 | 余暇 | 成長 |
| 4 | シンプル | 余暇 |
| 5 | 家族 | 冒険 |
一番驚いたのは、価値観そのものは変わっていなかったこと
最初は、
「3年も経ったし、価値観も大きく変わっただろう」と思っていました。
でも違いました。
健康、家族、成長・・・
すべて昔から持っていた価値観でした。
変わったのは価値観ではなく、優先順位でした。
自己認識の順位が下がった理由
休職中は2位だった自己認識。
今は8位です。
でも自己認識が大切ではなくなったわけではありません。
むしろ、自分を理解できるようになったから順位が下がったんだと気が付きました。
今でも不安になります。
緊張します。
考えすぎます。
でも、「そういう傾向がある自分」を以前より受け入れられるようになりました。
満たされた価値観は、自然と順位が下がるんだ。
そんなことに気づきました。
家族・成長・冒険が上がった理由
逆に順位を上げたのは、家族、成長、冒険でした。
これは回復の兆しなのかもしれません。
休職中は、毎日生きるだけで精一杯でした。
楽しみを考える余裕がありませんでした。
でも今は違います。
- 子どもと出かけたい。
- 新しい場所へ行きたい。
- 知らないことを学びたい。
- 少しずつ成長したい。
最近、家族で旅行へ行ったり、デイキャンプを始めたり、新しいことを学んだりしているのも、この価値観が表れているように感じます。
健康だけは、ずっと1位だった
今回のランキングで唯一変わらなかったのが健康でした。
休職中も1位。
今も1位。
当時は、健康について前向きに考えていたわけではありません。
むしろ逆でした。
心身の不調によって、それまで当たり前だったものを失ってしまった感覚がありました。
- 以前のように働けない。
- 以前のように気持ちよく朝を迎えられない。
- 以前のように未来を考えられない。
そんな自分に落ち込む日々でした。
だからこそ、健康が1位だったのだと思います。
健康を失って初めて、その大切さに気づきました。
でも今は少し違います。
健康はゴールではなくて土台でした。
健康だから家族との時間を楽しめる。
健康だから成長できる。
健康だから冒険できる。
自分にとって健康は、人生の幸せに気づいていくための出発点だと思います。
回復とは、元に戻ることではなかった
休職中の僕は、元の自分に戻りたいと思っていました。
- 以前のように働けるようになりたい。
- 不安のない生活を過ごしたい。
そう考えていました。
でもそれは間違いでした。
そもそも不安のない生活なんてない。
そのことがわかりました。
不安なまま進んでみる。
それを今大切にしながら働いています。
そして3年後の今、価値観ランキングを見返して思います。
僕は元に戻ったのではありません。
自分の価値観を理解し、その価値観に沿った生き方を少しずつ選べるようになっただけなのかもしれません。
あなたも価値観ランキングを作ってみませんか?
もし今、
- 将来に迷っている
- やりたいことが分からない
- 働き方に悩んでいる
そんな状態なら、一度価値観ランキングを作ってみることをおすすめします。
そして、その紙を捨てずに残しておいてください。
数年後に見返したとき、そこには当時の自分が大切にしていたものと、今の自分の変化がきっと残っているはずです。
僕にとって今回のランキングは、「価値観の変化」ではなく、「回復の経過」を見せてくれるものでした。


コメント